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ハリー・ポッターに出てくる人名(?) ラジオ・ネーム編

ハリー・ポッターと死の秘宝 原作ネタばれちょっとだけあり


久しぶりにハリー・ポッターと死の秘宝のオーディオブックを聞いている。忘れていたことがいっぱいあって、改めておもしろい。

その中で、ハリー、ハーマイオニー、ロンがあちらこちらと旅する途中、Potter Watchというラジオ番組を聞く場面が出てくるのだが、そのラジオ番組に登場する人たちの「ラジオ・ネーム」が、改めてよくできてるなぁ、と感心した。

ラジオのパーソナリティーは、ホグワーツでクィディッチの解説をしていたリー・ジョーダン。英語ではLee Jordanなんだが、彼のラジオ・ネームがRiverとなっている。これは、Jordan River(ヨルダン川)から来てる。イスラエルとヨルダンの国境を流れる有名な川だ。

ゲストにはキングスリー、ルーピン、フレッドが登場しているが、キングスリーのラジオ・ネームはRoyal。これKingsley(読みがKings + ly = 王さまのような)からRoyal(王の)となったと思われる。

ルーピンのラジオ・ネームはわかり易くRomulus(ロームルス)。これはもちろん、ローマを建国したとされるロームルスとレムスの双子の兄弟の兄の名前である。ルーピンの本名はRemus Lupinで、弟のRemus=レムスであるから、ラジオ・ネームには兄のほうの名前を使っているというわけ。

フレッドは、最初リーにRodentと呼ばれてそのラジオ・ネームじゃなくって、Rapierにしてくれ、と言う。Rodentというのは、齧歯目のことだが、これが苗字のWeasley(イタチ+のような)から連想されているとしたら、これまたおもしろい。イタチはRodentを餌とするネコ科の動物だ。Rapier(レイピア)は、細身の剣でヨーロッパで決闘に使われたそうだ。(ウィキペディアのレイピアのページ参照)

そりゃ、フレッドにしてみれば、ネズミよりゃ細身の剣のほうがいいに決まっているけれど。

それにしても、キングスリーにしても、ルーピンにしても、ラジオ・ネームの意味が殆どないんじゃ?というくらいアカラサマで笑える。

by Johnnycake2 | 2012-03-22 20:16 | 文化・歴史