Hallowsって何?

ハリー・ポッターシリーズの最終巻がいよいよあと二ヶ月あまりで発売される。4巻からは発売と同時に買って読んでいるくらいだから、もうハリーともずいぶんなつきあいになる。その最終巻のタイトルがHarry Potter and the Deathly Hallowsだそうだ。当初邦題は「ハリーポッターと死の聖人たち」と発表されたが、今では「ハリーポッターと死の秘宝」となっている。あ~、そいういうところにHallowsの意味をつかむヒントがあるんだね、きっと。正直な話、初めてこの題名を聞いたときは、Hallowsって何?と思った。ずいぶん長いこと英語圏に住んでるけれど、Hallowsって単語は聞いたことがない。HalloweenがAll Hallows' Dayの前夜であるというのは、聞いたことがあっても、Hallowsという独立した単語としてお目にかかったのは、ハリーポッターの題名が初めてだ。辞書を見ても大抵「聖人」とかって書いてあって、それが複数だからこれまでハリーの周りで死んだ人なんかが重要な役割を担って登場するんだろうか、などと思っていた。しかし、待てよ、Deathlyであって、Deadlyじゃないんだね。じゃあ最終兵器みたいな聖人のことじゃないんだな。

ここで、ハリーポッターに全然興味のないイギリス人の連れ合いに「何のことだと思う?」と聞いて見る。Deathlyってのは、「死にかけた」とか「死人のような」って意味だから、ゾンビーみたいなものじゃないの~?とのたまう。そういえば6巻でゾンビーの集団みたいなのが出てきたけれど、あんなの題名にするのかな?

などと思っているうちにMUGGLENET.COMでいろいろ出てきた意見の中ではHallowsというのは、アーサー王伝説に登場するFour Hallowsと関係があるのだというのがあってびっくりした。アーサー王伝説にそんなものが!?そのFour Hallowsというのは、聖人ではなく、不思議な力をもった物なのだそうだ。それで邦題は「秘宝」というふうに変更されたのか!?ウィキペディアでHallowsを見てみると、アーサー王伝説の中に出てくる「聖杯」(Holy Grail)も4つのHallowsの一つで、これは「水」を象徴し、他には「土」を象徴する皿、「空気」を象徴するアーサーの剣・エクスカリバー、そして「火」を象徴する槍もしくは魔法の杖がある。そして、これは、ホグワーツのそれぞれのハウスに伝わる秘宝と関係があるのじゃないかと言うのだ。いや、それってすごくおもしろいじゃない。

アーサー王関係をいろいろ見ていたら、ウィキの聖杯伝説のページで「(聖杯の発見に)成功する騎士にはガウェイン、ガラハッド、あるいはパルツィファル(パーシヴァル)など諸説がある」と書いてあった。パルツィファル(パーシヴァル)ってば、ハリーの親友・ロンのお兄さん・パーシーじゃないの。先のHallowsのページによると、アーサー王伝説よりも前にさかのぼって、ケルト神話に出てくるアイルランドのHallowsにはThe Dagda's Cauldron(ダグダの鍋)というのがあって、それがアーサー王の聖杯に匹敵するというのだが、聖杯の発見に成功する騎士の名前をもらったパーシーの魔法省での最初の仕事は、鍋底の厚さの国際規格にかかわる仕事だった。いやいや、ローリング女史のユーモアには脱帽。

ついでに書くと、同じくウィキのHallowsのページには、文学に出現したHallowsというので、ハリーポッターの他に、なんと「指輪物語」もあげられていた。ええっ!?私の好きな「指輪物語」にもHallowsが出てたの?どこに?それは、ミナス・ティリスのデネソール候の墓のある場所が"the Hallows"と言うのだそうだ。じゃあ私はこの単語を読んだときにすっ飛ばしていたのね。固有名詞だと思ってたねきっと。


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by johnnycake2 | 2007-05-15 22:35 | 文化・歴史