2016年の読書メーター読んだ本の数:38読んだページ数:12543ナイス数:2560
Allegiant (Divergent)の
感想途中ちょっと中だるみという感じがしないでもないが、終わり方はよかったと思う。自分自身を含めて人の行いを許すということと、傷を負っても前に進めるということが全体のテーマかな。主人公二人の愛よりも、友情と親子関係のほうが印象に残った。読了日:12月28日 著者:
Veronica Roth
Insurgent (Divergent Trilogy)の
感想1巻の終わりにはTrisとTobiasの絆が深まったかに思えたのだが、この巻では二人の関係がギクシャクしっぱなしで、さらに様々な良心の呵責から自暴自棄になってしまうTrisに振り回された感がある。巻の終わりに新たな事実が明らかにされ、最終巻に続くとあるからには、最後まで読まねばなるまい。読了日:12月14日 著者:
Veronica Roth
心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)の
感想え、これからどうなるの!?度では、これまでの巻の中で一番高かったかも。美緒さんが幸せでよかった。彼女がかつての片恋のときと今の状況を比べるときの比喩が良かった。澪が決断を迫られることが何度か続いたが、最後の決断は辛いよね。読了日:11月10日 著者:
高田 郁
Divergent. Veronica Rothの
感想5つのグループに分けて構成され、16歳で適性検査を受け、適性を考慮した上で自分の所属するグループを決める社会。しかし、ベアトリスはどのグループにもぴったりとは当てはまらないDivergentという結果が出た。生まれ育ったグループとは違う生き方を選んだ彼女は、迷いながらも、自分の意志で進んでゆく。 テンポの速いアクションもの。それにロマンスをふりかけた感じ。Hunger Gamesと同じ様な雰囲気かな。 映画化されているので、アクションシーンがどの位のものかチェックしてみたい。読了日:11月08日 著者:
Veronica Roth
小夜しぐれ (みをつくし料理帖)の
感想今回は美緒さんが潔かったというか、割り切ったと言うか。種市の娘つるのことや小松原のことがもう少しわかってきたのもおもしろかった。4話目の嘉祥が、澪のではない視点から描かれている作品で新鮮だった。読了日:11月05日 著者:
高田 郁
今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)の
感想この巻では、つる屋に対して明らかな嫌がらせをする「悪者」が出て来ず、これまでの登場人物たちをもっと深く知れる話ばかりなのが良かった。おりょうさん夫妻もいいねえ。読了日:11月03日 著者:
高田 郁
The Invasion of the Tearling: (The Tearling Trilogy 2) (Queen of the Tearling)の
感想The Queen of Tearlingシリーズ2巻目。いや、謎は解けるどころか増えているかも?しかし、Lilyに関する項目は少し謎が減ったかな。魔法の仕組みやら、社会制度やらでは、何だかんだと突っ込めるけれど、一気に読ませる本でもある。最終巻では、きちんと謎が解明されて欲しい。読了日:10月27日 著者:
Erika Johansen
The Queen of the Tearling: Preview Edition e-Bookの
感想久々のYAファンタジー。美しくはないけれど、誠意を特って継承した王位と向き合う若き女王の物語。結構ダークでグロテスクな描写もある。正義感ある強い女の子が厳しい運命に立ち向かうのはHunger Games に通じるところも。謎だらけの一巻なので、続きでもう少し明らかになる部分があるといいな。読了日:10月12日 著者:
Erika Johansen
The Beginner's Goodbye: A Novelの
感想突然の事故で妻を亡くした主人公が、周りの人たちに気を遣われるのを嫌がり引きこもりがちになるが、「戻ってきた」妻との何度かのやり取りを経て妻の死を受け入れていく。全体的にメランコリックな話だが、前向きな終わり方に救われる。Anne Tylerは一度読んでみたかった作家なので、読書会の課題図書に選ばれて良かった。読了日:09月26日 著者:
Anne Tyler
アルケミスト―夢を旅した少年の
感想何度か夢に出てきた宝物を探すためにスペインからピラミッドへとむかう少年が旅の途中で様々な人と出会い「大いなることば」を学び、自分の心と向き合う。児童書っぽいけれど、信仰や哲学は大人が読むために書かれたのでは?とも思う。原書はポルトガル語だということなので、日本語で読んでみたが、巻末に英語から日本語に訳されたとあったので、しまった、英語で読めば良かったと後悔。読了日:09月15日 著者:
パウロ コエーリョ
Blood Meridianの
感想壮絶だった。19世紀半ばのアメリカとメキシコの国境周辺を舞台に、私設部隊とインディアンの間で繰り返される殺戮をこれでもかとばかりに描いた作品。しかし、殺戮の合間には、人間たちの殺し合いよりさらに厳しい自然が詩的な文章でつづられている。登場人物たちの感情には一切触れず、すべて情景描写から推し量るしかない。この厳しい環境においては、人も動物も同じレベルでただ生き残りをかけて存在する。醜さと美しさが共存している稀有な作品だと思う。読了日:09月13日 著者:
Cormac McCarthy
想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)の
感想みをつくし料理帖、2巻に続いて3巻も一気読み。つる屋には良い人たちが集まって、辛いことがあっても心が暖まる。ブックオフで購入したのはこの巻までなので、続きは暫くお預け。読了日:08月21日 著者:
高田 郁
花散らしの雨 みをつくし料理帖の
感想みをつくし料理帖2巻目。1巻に劣らず面白かった。出てくる料理がどれも美味しそうなのに自分じゃ作れそうにないものが多くて残念。最後のやつだけは夏になったら挑戦してみようと思った。新登場のりうばあさんがかっこいい。読了日:08月21日 著者:
高田 郁
Harry Potter and the Cursed Child - Parts One & Two (Special Rehearsal Edition): Parts I & II: The Official Script Book of the Original West End Productionの
感想ロンドン滞在がもう少し長かったら見に行けたかもしれなかった舞台の脚本。やはり読むよりは舞台を見たかったな。ハリーの次男アルバスを中心とした話なんだが、大人になったハリー達や、マクゴナガル先生なんかの言動のほうが気になってしまう。ハリーとダンブルドアのやり取りや、ハーマイオニーとスネイプのやり取り辺りが良かったかな。読了日:08月11日 著者:
J. K. Rowling,Jack Thorne,John Tiffany
Housekeepingの
感想アメリカの田舎町で母親に置いていかれた幼い姉妹が、祖母を経て変わり者の叔母に世話になる話。情景描写が美しく、町の中心となる湖を始め、風や水が生物のように息づいている。また、叔母さんがおよそ常識とは縁のない人で、彼女の奇妙な行動に振り回される姉妹の様子が可笑しいやら悲しいやら。映画化もされているそうだが、この有機的風景描写が映像で表現できるとも思えず、見る気にはなれない。読了日:08月09日 著者:
Marilynne Robinson
Bring Up the Bodiesの
感想Thomas Cromwell 3部作第2巻。ヘンリー8世の2番目の妃が王の寵愛を得られなくなり、大逆の罪で処刑されるまでをクロムウェルの視点から描いている。前巻同様何気ない風景が要所要所で印象深い。また、王妃以下「罪人」達への尋問の様子も、歴史的結果が分かっているのに面白い。王の思惑とは違うクロムウェル自身の目的が今回はっきりしてきて、最終巻ではどんな展開を見せてくれるのか楽しみだ。読了日:07月27日 著者:
Hilary Mantel
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)の
感想あちらこちらで話題になっていたこのシリーズ、日本滞在中にブックオフで最初の3巻のみゲット。日本語で小説を読むのは何ヶ月ぶりか。時代・人情ものだけど、料理のことが細かく書いてあって、それがいい味出してる。主人公の苦労とけなげさは「おしん」並。まわりのサポートもいい。このまま一気に3冊とも読んでしまいそうな気がする。読了日:07月22日 著者:
高田 郁
金の空想科学読本 読者が選んだ傑作25編 (空想科学文庫)の
感想羽田空港で購入した本。暫く前にポッドキャストでこの人へのインタビューを聞いたことがあったから手にとってみた。アルプスの少女ハイジがオープニングでこいでいたブランコの長さはどのくらいか、などと空想の産物を科学するもの。それなりにおもしろいし、こういうのを読んで科学に興味を持つ人も出てくるかもしれないな、とは思う。私的にはお金を出して買うほどのものではなかった。読了日:07月16日 著者:
柳田 理科雄
Tatianaの
感想Arkadyシリーズの最新作。第1作のGorky Parkに続いて読んだ。大体において似たような話だった。ロシアの町の様子は面白かったけれど。読了日:05月31日 著者:
Martin Cruz Smith
Gorky Parkの
感想パート1は割合普通のミステリーという感じだったけれど、パート2から俄然おもしろくなって、最後まで結末の予想できない展開だった。ソ連の警察とKGBの対立や、アメリカ対ロシアの様々な駆け引きなどのバックグランドも後半特に面白かったし、主人公Arkady Renkoの家族・友人関係の横糸も良かった。読了日:05月18日 著者:
Martin Cruz Smith